08/26/2011
フェアウィンズが指摘した燃料プール破損が東電の最新データで裏付けられる

8月19日と20日の2日にかけて取られた東電のデータによると、福島第一原発1号機、2号機3号機の使用済み核燃料プールに激しい損傷があることが分かった。 データに付随する表によると、1,2,3号機の使用済み核燃料プールにかなり高いレベルのセシウム137と134が検出された。 このデータは7月に使用済み核燃料プールへの損傷を否定したNRCの公表と明らかに矛盾する。 Crytomeが新たな高画質の写真を公開しました。その写真から3号機の使用済み核燃料プールと建屋の損傷がさらによく見えます。検証してみましょう。

2011年8月26日

東電の新データはフェアウインズが主張していた燃料保管プールの著しい損傷を証明

要約:東京電力が8月19日と20日に公表した新たな計測データにより、福島第一原発の原子炉1号機、2号機、そして3号機の使用済み核燃料プールが深刻な損傷を受けていることがわかりました。表紙に掲載された表は1号機、2号機、3号機すべての使用済み核燃料プールにおいて、極めて高いセシウム137とセシウム134の数値を示しています。

この東電のデータは原子力規制委員会(NRC)が7月に福島第一原発の使用済み燃料プールは、この悲惨な事故下においても損傷していないとの主張を明らかに否定、矛盾するものとなっています。Crytome (Cry to me)は新たな高画質写真をアップロードしており、その中には3号機の使用済み燃料プールと原子炉の大規模な損傷を写したものが含まれています。是非ご覧になってみてください。

こんにちは、フェアウインズのアーニー・ガンダーセンです。

今日は福島第一原発の核燃料保管プールの状況について、少しのお時間をいただき皆さんにアップデートをご報告させていただきたいと思っております。

前回のビデオで覚えていらっしゃるかと思いますが、原子力規制委員会(NRC)がNRCのスタッフから、福島第一原発の使用済み核燃料プールにダメージが無いとの報告を受けていた事について、私は議論いたしました。私はその報告に納得しておらず、そして今も納得していません。ちょうど2日前、東電は福島第一原発の使用済み燃料プールの水分析レポートが含まれる報告書を公表しました。そのデータは8月19日と20日に取ったもので、非常に最近のものであります。本日はそのデータの内容を皆さんと共有してみたいと思っております。この表は水分析データで「使用済み核燃料プールの水分析」と書かれています。まず2号機のセシウム137を見てみることにいたしましょう。表のこの列を見ていただきますと、1.1E+08と記録されています。さてこれは何を意味しているのでしょうか?これは1.1の後にゼロが8個続くという意味で、また水1リットルに対し毎秒1.1億の放射能性元素の崩壊を表します。隣の列をみてください、こちらセシウム134です。ここも同じく1.1E+08とあります。したがって2号機の燃料プールの両方のセシウムを合計すると、1リットルの水に対し毎秒2.2億の放射能性元素の崩壊となります。

ですから1リットルのコーラのボトルの中に水が入っているとしたら、その水に毎秒2.2億の放射能性元素の崩壊が起こるということです。それがまさに2号機で起こっているのです。その表からは1号機でも3号機でも、同じように非常に高いセシウム濃度が示されています。そのデータは、それらの3機における核燃料保管プールに損傷があるという事を明確に示しています。興味深い事に、この表では4号機のセシウム濃度が比較的低く示されています。まだ損傷している可能性は残されていますが、4号機の損傷は他と比べると少ないと考えられます。しかし、もしかしたらこれは他の3機からの汚染が4号機の水に落ちてきて、4号機の水を汚染したのかもしれません。そういったわけで4号機に関しては少し謎でありますが、1号機、2号機、3号機に関しては使用済み燃料が著しい損傷を受けているという事は明確であります。

次に私が皆さんに簡潔にお話させていただきたいのは、先週私共がアップロードしたビデオに対して、複数名の方から「使用済み核燃料が1マイル先まで飛散したという情報を何処から得たのですか?」というご質問を受けた件についてです。情報は4月5日付けのニューヨークタイムズの記事から得ました。この4月5日付けの記事は原子力規制委員会(NRC)の報告書の機密事項となっているものでした。フェアウインズのウェブサイトを昔からご覧いただいている方々は、我々が4月上旬にアップロードしたビデオを覚えていらっしゃるのではないかと思います。その報告書には破片が1マイル以上も飛散した事が明確に書かれています。タイムズ紙にはこのように書かれています。「NRCの報告書は核燃料の断片もしくは粒子が使用済み核燃料プールからの爆発によって、原発から1マイル以上も離れた場所にも吹き飛ばされた事を示唆・・・そしてその高レベル放射能性物質の破片は原発施設内の原子炉の間に落ち、現場で働く労働者を保護するべく、ブルドーザーで動かさなければならなかった。



そして4月、実際には3月後半の原子力規制委員会(NRC)の報告書には燃料プールがひどく損傷しており、破片が1マイル以上も吹き飛ばされたと言及していました。しかし7月に原子力規制委員会はNRCのスタッフから、そんな事は一度も起こっておらず、実際燃料プールは問題ない状態にあるとの報告を受けたのです。

重ねて申し上げますが、私はこれに同意できません。私は燃料プールが問題がない状態にあるとはとても思えません。それに加えCrytomeのウェブサイトでわずか2日前に撮影された新しい画像がアップロードされました。ご覧いただいているのは3号機の写真です。この画像は素晴らしく高画質で撮れた鮮明度の高い画像です。この画像からは燃料プールの右側に損傷、非常に大規模の損傷があることを写しだしています。私はこのビデオを見てくださっている皆様に、この画像の詳細をご自分の目でじっくりご覧いただくことをお勧めいたします。私にとって、これは燃料プールの深刻な損傷を示すものであり、なぜ原子力規制委員会(NRC)がそう思わないのか理解できません。

最後になりますが、前回のビデオで発言した事について修正させてください。私は塩水がどのようにして福島原発に使われたのかについて、中性子と触れて硫黄を生成したと話ました。その部分はあってます。しかし前回のビデオでは塩水中のナトリウムが中性子と触れ硫黄を生成したと述べました。実際には塩素です。塩水は塩化ナトリウムですが、これを誤ってナトリウムと言い間違いました。塩素が中性子と反応したのです。このご指摘をしてくださった視聴者の方々に感謝をいたします。 私はテレビ用プロンプター装置を使わないので、私の口は時々私の脳より少し速く動いてしまうのです。

では今日のところはこのくらいです。ハリケーンが去った後で、またお会いしましょう。